令和6年1月の能登半島地震により被害を受けられた地域の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。皆様の一日も早い復旧・復興を心からお祈り申し上げます。
昨年2023年(令和5年)9月1日は関東大震災(1923年(大正12年)9月1日発生)から100年の節目の年に当り防災力強化の訓練が全国で行われました。また、29年前の1月17日には阪神淡路大震災(平成7年(1995年)1月17日発生)の地震により、1階部分が押しつぶされたビルや民家が10万棟以上という大規模被害が発生しました。建物の耐震基準が強化された1981年(昭和56年)以前の建築されたビルや民家に被害が集中しています。また、高速道路のコンクリート高架橋桁の崩壊もありました。
さて、私事になりますが新年早々4日に地区の神社初詣のあと、路上で転倒、救急車のお世話になりました。介抱や119番に連絡していただいた若い男女のかた(見ず知らずの人ですが)に、この誌上を借りて感謝と厚くお礼申し上げます。また、同行していた鑑定法人エイ・スクエアの皆様にも厚くお礼申し上げます。おかげさまで骨折も無く、額と左頬、両足膝の傷の治療に専念しています。口うるさい親友達は「厄払いになった」と思えば良いと励まし?てくれました。2週間以上経過して、ようやく、パソコンにむかいこの原稿をワード作成出来るようになった次第です。
自分は道路上での転倒・傷害ですが、日本国内で突然心臓が止まり亡くなられた人は年間約8万人にのぼると言われています。令和3年中に救急搬送された心肺機能停止傷病者は約12万9千人、そのうち約6割(8万2千人)の人は心臓が原因でした。(註:公益財団法人日本AED財団の資料による)このような救急の現場では①周囲の人たちに声かけ②安全確認と倒れた人への声かけ③応援を呼び④119番(救急)連絡⑤AEDを探す等同時進行で行います。次に⑥心肺蘇生マッサージとAEDを使用しながら救急車の到着を待つこととなります。街中に設置されているAEDは65万台を超えており、スマホ向けアプリ「救命サポーターteamASUKA」で誰にでも検索できるようになっています。私は普通救命講習を受講して東京消防庁より「救命技能認定証」の交付(2012年)を受けていますが、万一の時どれだけお役に立てるか不安になります。
地震災害を受けて、国内の不動産鑑定評価では、対象地がどの様な地域(ハザードマップ上)に所在し、対象建物の耐震性能レベルを検討することがより一層重要になると思われます。
株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)